シャーロック・ホームズは、人を馬鹿にしたり、尊大すぎる態度をとるという、欠点もありますが、他を威圧するキャラクターであることは一貫しています。 「唇のねじれた男」で、ワトソンは「言葉はていねいでも、支配的に言われる」と、…
2017年
Little Lord Fauntleroy「小公子」Oxford bookworms
「小公子」として知られる”Little Lord Fauntleroy”のリトールド版。Oxford Bookworms ステージ1です。児童文学ですが、大人でも面白く読める名作。
「バスカヴィル家の犬」読みどころ……筆を大きく使う
「バスカヴィル家の犬」はホームズシリーズの数少ない長編で、短編にはない読みどころがあります。短編ではとにかく話をトントンと進めていかねばならず、文章構成を凝ったりしにくいことが多いのですが、「バスカヴィル家の犬」には、短…
Sense and Sensibility「分別と多感」Oxford bookworms
19世紀英文学、最高の果実 “Sense and Sensibility”「分別と多感」のリトールド版。傑作! ⬇⬇タブになっています⬇⬇
日本の「ホームズ」……ていねいすぎる
英語の “Sherlock Holmes” と日本語の「シャーロック・ホームズ」を読み比べて感じるのは、日本のホームズは「ていねいすぎる」ということです。まあ、一人称を「僕」や「ぼく」にした時点で…
Pride and Prejudice「高慢と偏見」(Oxford Bookworms)
19世紀英文学、最高の果実 “Pride and Prejudice”「高慢と偏見」のリトールド版。傑作! ⬇⬇タブになっています⬇⬇
ホームズとワトソンの関係
ホームズとワトソンの関係、というのは簡単と言えば簡単、複雑と言えば複雑で、やはり二人の関係に注意をしておかないと、ストーリーの理解が深まらないことがあると感じます。 バスカヴィル家の犬の冒頭、ホームズはワトソンに依頼人が…
「はたから見」るのはだれ?
A Scandal in Bohemia 「ボヘミアの醜聞」は、シャーロック・ホームズ短編の第一作で、シャーロック・ホームズ・シリーズの記念碑的な作品です。 コナン・ドイルも腕によりをかけて書き始めたのではないかと思うの…
シャーロック・ホームズに退屈な話?
コナン・ドイルは稀代のストーリー・テラーで、読者をぐいぐい引き込んでいくストーリーの展開は実に鮮やかです。 ところが、息詰まるような緊迫した事件説明の最中なのに、いきなり依頼者が「退屈な話ですが、辛抱してください」などと…