2017年

英辞郎でSVL別の”寺本式単語帳”を作る方法

寺本式単語帳とは SVLレベルごとに分割した、12個のExcelファイルをフィルタ機能で抽出しながら暗記していくための単語帳です。プリントアウトして使うことを想定していますが、もちろんExcelが動く環境であれば、パソコ…

ホームズ VS ワトソン : ハムレット VS レアティーズ

「恐怖の谷」の冒頭についてのコンテンツが長くなりすぎたので、その続きを書きます。前回のコンテンツを読んでいない方は、先にこちらをどうぞ。 ワトソン、怒りをおさめる 「恐怖の谷」の冒頭で、ホームズはワトソンの考えを横取りし…

ロンドンっ子だって読めてない!まるで暗号「恐怖の谷」

外国語として英語を勉強している人は、一度は「いくら努力したってネイティブにはかなわないんじゃないか」と思うことがあるでしょう。英語が母語の人間にとって英語を失うことは社会的な死に近い。いっぽう日本人は英語ができなくても幸…

「バスカヴィル家の犬」一文目の謎

「ノベル」を書き起こす作家にとって、一文目は極めて技巧を凝らす場所です。読んだことがなくても、一文目だけは知っている小説も少なくないでしょう。「我が輩は猫である」「木曾路はすべて山の中である」「国境の長いトンネルを抜ける…

注意:薪は暖炉の前に置かないでください

「バスカヴィル家の犬」でヘンリー・バスカヴィルとワトソンが初めてバスカヴィル館を訪れる場面ですが、ここが非常に印象的な描写です。 バスカヴィル館の描写 ヘンリー・バスカヴィルは、ついに先祖代々の館に初めて足を踏み入れます…

契約条項を翻訳したら、密室殺人に穴があく……

翻訳にも色々種類がありますが、文学作品の場合、正確で誤訳が少ないが冗長で退屈な文と、ちょくちょく誤訳があるが文体にリズムがあって読むのが楽しい文の場合、どちらをとるかと言われると、この選択は非常に困ります。程度問題でしょ…

ワトソンの「三度見」って、なに?

「ボヘミアの醜聞」で、ワトソンがベーカー街でホームズを待っている場面。約束の3時が過ぎてもホームズは現れません。しかし、ワトソンは事件に興味津々で、どれだけ帰りが遅くなろうと待つ決意です。4時近くになって、ドアが開くと「…