2017年6月

叙事詩的作品「唇のねじれた男」

シャーロック・ホームズ短編のなかで異色作と呼べるのが、”The Man with the Twisted Lip”「唇のねじれた男」です。 「イン・メディアス・レス」核心から この作品の特徴は、全…

head が「頭」じゃないなんて、頭にくる話

head は「頭」、小学生でも知っているはずですが、意外に手強い単語です。おそらく中高生用と思われるアクセスアンカー英和辞典 第2版を見てみると、こんな記事がありました。 使い分け==head, face, neck =…

シャーロック・ホームズの描出話法

「話法」は試験問題にしやすいせいか、よく受験にも出てきますね。直接話法と間接話法の変換など、じつに機械的で退屈な学習なのですが、実際に英文を読むとき、話法を知らないと意味がとれない文章はよくでてくるので、学習方法はともか…

モーティマー先生、何しに船会社へ?

「バスカヴィル家の犬」でホームズとワトソンが置き忘れのステッキについて推理をしていたとき、その持ち主がたずねてきます。そして、ホームズが自分のステッキを手にしているのを見て発した第一声がこれです。(最初を少し省略してあり…

バスカヴィル家の犬 ……ハンカチの謎

犬に嗅がせるものとは 「バスカヴィル家の犬」前半の山場はなんと言っても、ヒューゴー・バスカヴィルの伝説部分でしょう。ヒューゴーが誘拐して監禁していた娘は命がけで逃亡、それに気付いたヒューゴーは「悪魔に魂をくれてやる!」と…

「日曜学校の催し」に「さえ」?

“A Case of Identity” 「花婿の正体」の中で、ミス・サザーランドはホームズに義父が外出をさせたがらない、どこに行くのも反対すると訴えます。義父は、女は家庭にいろというのが口癖だが…