Little Lord Fauntleroy「小公子」Oxford bookworms

「小公子」として知られる”Little Lord Fauntleroy”のリトールド版。Oxford Bookworms ステージ1です。児童文学ですが、大人でも面白く読める名作。

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情報感想あらすじ

“Little Lord Fauntleroy”書籍情報

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“Little Lord Fauntleroy”感想

とにかくサクサク読めるリトールド版です。これが辞書なしで読めないとなると、多読以前ということなります。難しい単語といえば、 philanthropist (慈善家)ぐらいですね。キャラクターが非常に単純で裏表がないので、世の中、そんなにうまくいくかなあ、と思うかもしれませんが、おとぎ話と思って読めば、これもアリ。

「小公子」というタイトルが古くさいですが、今読んでもワクワク・ハラハラするストーリー展開です。非常に原作に忠実なリトールドですので、読んで面白いと思えば原作に挑戦してもいいでしょう。ストーリーはわかっているので、人物描写を楽しむことに集中できます。

このリトールドは、原作の感動的な台詞をなるべくそのままに近い形で掲載しようとしているのも好感がもてます。

“Shall I be your boy, just as I was before?”

‘Can I still be your boy, then?’

‘I am miserable,’ he said. ‘Miserable!’
これはそのまま

“This is a cheerful room,” he said. “May I come here again and talk this matter over?”
“As often as you wish, my lord,” she replied.

‘This is a happy room,’ he said. ‘Can I come again and talk to you?’
‘Of course, my lord. Come when you like.

原作を読む場合、冒頭のレトリックが凝っているので、小説になれていないと意味がとりにくいかもしれません。そこであきらめずに読んでみて下さい。6万語以下ですから、そんなに長くはありません。Little Lord Fauntleroy (Puffin Classics)

“Little Lord Fauntleroy”あらすじ

Cedric Errol はアメリカ人の母とイギリス出身の父との間に、アメリカで生まれた少年。父は早くに亡くなり、Cedricは母とつましい生活をしている。だが、イギリス人の父親の父、(Cedric の祖父)”the Earl of Dorincourt”の長男・次男が次々に死亡し、Cedric は次期 Earl 候補、”Lord Fauntleroy” となり、イギリスに戻ることを余儀なくされる。だが、祖父は一番愛していた三男を自分から奪ったアメリカとアメリカ人、とりわけCedricの母を忌み嫌い、絶対に彼女とは顔を合わせない決意を固めていたため、母は館には足を踏み入れられず、ひとりだけ別のコテージに住むことになる。

まだ見たこともない祖父をものすごく親切な人物と信じている Cedric の心情に配慮し、母親は弁護士を通じて、祖父に自分の話題を避けるように頼む。大好きな二人がなぜ会わないのか理解できずに当惑する Cedric だったが、祖父は孫に領主としての素質を見てとり、跡継ぎに誇りを感じ始めていた。そんなとき、大変な事件が起きて、the Earl は憤慨と絶望に打ちのめされるのだった。

事件を新聞と手紙で知った Cedric のアメリカの友人、雑貨商の Mr Hobbs と靴磨き少年 Dick は二人で解決に乗り出す…。

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